あなたは落ち着いて避難ルートを選び、声をかけながら同僚を誘導できるでしょうか?
それとも「えっ、どっちに逃げればいいんだっけ?」と一瞬立ち止まってしまうでしょうか。
訓練は「ただやる」だけでは身につきません。
本当に役立つ避難行動にするためには、“やり方の工夫”が欠かせないのです。
✅ 工夫その1:写真を撮って振り返る
訓練の様子を写真に残してあとで社内で共有すると、自分や同僚の動きを客観的に振り返れます。
「このルート、意外と狭かった」「声が届きにくい」などの改善点も見えてきます。
✅ 工夫その2:役割を決めてロールプレイ
「けが人役」「消火係」「安否確認係」など、役割を決めて実施すると臨場感が増します。
“ただ避難するだけ”よりも、実際の災害を意識して行動でき、記憶に残りやすくなります。
✅ 工夫その3:ちょっとした“サプライズ”
開始時間をあえて告げずに訓練を始めると、本番に近い緊張感が生まれます。
普段の行動パターンや反応が見えるので、改善点の発見にもつながります。
💡 防災豆知識
人間の記憶は「驚き」と「感情」と一緒に経験すると残りやすいもの。
だからこそ、訓練に少しの工夫を加えるだけで、いざというときの行動力がぐっと上がります。
🚒「いつもの訓練」を少し変えるだけで、社員の“命を守る行動”は格段にアップします。
来週は 「非常持ち出し袋を“みんなで中身チェック”してみたら?」 をテーマにお届けします。
次回もお楽しみに!🎒✨
そう思っていても、いざ中身を確認してみると、期限切れの食料やライトの電池切れ、使いにくい毛布など意外な問題が見つかることがあります。
特に社員が多い企業では、誰がどの袋を使うかも考えておくと安心です。
そして忘れてはいけないのが、災害用携帯トイレ。
いざという時に使えなければ、避難生活は非常に不便になります。可能であれば、実際に袋から取り出して使ってみることもおすすめです。
🔸まず知っておきたい2つの基本
非常持ち出し袋は、“発災直後の1〜2日間”を生き延びるための最小限の道具セット。
備蓄とは違い、「持って逃げられる重さ」が命を左右します。
🔹最低限入れておくべき 5つのアイテム
1. 携帯トイレ(1人あたり3回分)
2. 飲料水(500ml × 2本)
3. ライト(できればヘッドライト)+予備電池
4. 笛(ホイッスル)
5. 常備薬や衛生用品
🧠豆知識:「重たい物は“上の方”に入れると楽になる」
実は、リュックの重心を肩寄り(上の方)に近づけると、体にフィットして安定感が増します。
逆に、重たい物を下に詰めると重心が下がって体が引っ張られる感覚になり、疲れやすくなるんです。
✅ポイント:
• 重たい物 → 背中側&上の方に
• 軽い物(衣類やタオルなど) → 外側&下の方に
• よく使う物 → 取り出しやすいポケットへ
❌実は「不要」かもしれないもの…
• 大量の食料・缶詰 → 備蓄用にまわす
• 厚手の毛布 → アルミブランケットで軽量化
• 分厚い防災マニュアル → スマホでPDF保存が便利!
💬まとめ:「背負える安心」が命を守る
非常持ち出し袋は「詰めすぎより、削る勇気」。
さらに“詰め方”まで意識することで、いざという時の行動力がグッと変わります。
まずは社内で一度、実際に背負って歩いてみる時間をつくってみてください。
そして次回は…
「災害時、社内で“1日閉じ込められたら?”」
備蓄だけで“24時間サバイバル”するための工夫と、見落としがちな備えをご紹介します!
📍会議室が“避難所”になる日は突然やってくるかもしれません。
来週もどうぞお楽しみに!