【雪・凍結で設備が壊れる?意外と多い冬のトラブル】
雪の日に止まるのは交通だけじゃない。ある朝突然、オフィスの水・設備・車両が使えなくなる―― その時、会社はどこまで対応できますか?

「雪が降っただけやし、今日は大丈夫やろう」そう思っていた朝
・水が出ない
・エアコンが動かない
・シャッターが開かない
――実はこれ、冬の“あるある災害トラブルです。
大雪や寒波の時、注目されがちなのは「出社できる・できない」ですが、 企業防災の視点で見ると本当に怖いのは設備トラブルによる業務停止。

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冬に多い設備トラブル例

水道管の凍結・破裂

• トイレの給水停止
• 給湯器・空調設備の停止
• 屋外配管・消火設備の凍結

社用車(営業車・作業車含む)の冬トラブル

• バッテリー性能低下によるエンジン始動不能
• 軽油車の燃料凍結(寒冷地未対応燃料の場合)
• ウォッシャー液凍結による視界不良
• タイヤ空気圧低下による走行性能低下

水道以外で起こる冬の設備トラブル

• 非常用発電機の始動不良(低温による燃料・バッテリー性能低下)
• LAN配線・通信機器の結露による通信障害
• 屋外監視カメラの凍結・曇りによる監視機能低下
• 工場・倉庫の敷地、駐車場、出入り口が凍結し解氷しなければならない

一度壊れると、復旧まで数日〜数週間かかることも。
「災害じゃないのに仕事が止まる」状態は、企業にとって大きな痛手です

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企業として今すぐできる対策

✔ ① 水道・配管の保温対策(保温材・凍結防止ヒーター)、融雪剤散布

• 屋外露出配管は重点的に保温材を二重巻きする
• 給湯器周辺やパイプ接続部の隙間からの冷気侵入を防ぐ
• 凍結防止ヒーターの通電確認を寒波前に実施する
• 路面凍結は事前に融雪剤を用意しておく

✔ ② 夜間・休日の水抜きルールを決めておく

• 最終退社者が水抜き実施する「当番制」を明確化
• 水抜き対象設備(給湯室・トイレ・外水栓など)をリスト化
• 水抜き忘れ防止のチェックシートを設置

✔ ③ トイレが使えなくなった場合の代替手段を用意

• 非常用トイレは「人数×日数」で備蓄量を算出
• 非常用トイレの使用方法の事前確認。使用後の排出先は常時滞在する事務所や避難所から離す、風下に置く等の工夫をする
• 衛生管理用に消臭剤・手袋・廃棄袋もセット保管

✔ ④ 故障した場合、復旧依頼する為設備業者・管理会社の緊急連絡先を共有

• 紙とデータの両方で連絡先を保存
• 停電時でも確認できる掲示場所を決める
• 対応優先順位(どの設備から修理依頼するか)を決めておく

✔ ⑤ 「寒波が来たらやること」チェックリスト化

• 寒波予報時に実施する事前点検項目を明文化
• 実施担当部署・責任者を明確化
• 前日・当日・発生後の3段階で行動項目を分ける

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🚻防災豆知識

• 冬の災害で最初に困る設備は「トイレ」
• 水が出なくても使える非常用トイレがあると、出社判断の幅が広がる
• 実際に寒波時のBCPで“トイレ対策”が評価された企業も多い

🧊 凍結してしまった時の対処法(応急解凍)

• 凍結している配管や蛇口部分にタオルを巻き付ける
• その上から40℃前後のぬるま湯をゆっくりかけて解凍する
• ドライヤーの温風を当てて徐々に温めるのも有効

⚠ 注意ポイント

熱湯は絶対NG(急激な温度差で配管が破裂する恐れ)
• 一気に解凍せず、時間をかけてゆっくり温める
• 解凍後は水漏れが無いか必ず確認

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✍️まとめ

雪や凍結は「自然現象」ですが、
備えていないと“人災”レベルの業務停止につながります。

👉「自己判断で解凍できない場合は、無理をせず設備業者へ連絡することも重要です。」

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💬次回予告:
「雪が止んだ後が危ない? 融雪期に増える“見えない事故リスク”と企業防災」
お楽しみに!

2026.2.13